設置された時期・場所によって様々な種類の公衆電話が設置されている。21世紀以降の日本においては携帯電話・PHSが若年層だけでなく高齢者層にも普及したうえ、電子メールなどの普及により通話時間そのものが減少していることにより、市役所や病院などの公共施設においても次第に施設数が減ってきている。現在でも大地震などの災害時には携帯電話などと比べてつながりやすいため、非常時における重要な連絡手段としての役割を果たしている。
一般的には、鉄道駅構内、市街地大通りの電話ボックス、市役所、空港、大規模ホテルなどの公共施設(または電磁波の悪影響を受けやすい病院など)に設置されている場合が多いが、ほとんどの事業者では公表していないうえ、携帯電話の普及により、21世紀に入ってからは次第に設置数が減少しており、利用者が容易に設置位置を知ることができない状態にあった。
従来、電話機窃盗防止などの理由から、設置情報を公開しなかったが、設置場所公開に踏み切った背景には、前年に発生した東日本大震災の発生直後に、電話回線が輻輳し、都市部では地震直後に災害時でも繋がる公衆電話の前に、長い行列ができたことで利用が急増し、公衆電話の重要性が、改めて世間一般に再認識されたということがある。