JR北海道の赤字路線運営見直し問題で、同社が輸送密度(1キロ当たりの1日平均輸送人員)200人未満で極めて利用者の少ない3線区を廃止し、バス転換を念頭に沿線自治体と協議する方針を固めたことが25日、分かった。同社は経営再建に向け年内にもこの方針を公表する意向だが、自治体側の反発は必至で、協議は難航も予想される。
JR北が廃止方針を固めたのは、札沼線・北海道医療大学-新十津川(2014年度の輸送密度81人)▽根室線・富良野-新得(同155人)▽留萌線・深川-留萌(同177人)--の各線区。これら3線区は、今年12月に廃止される留萌線の留萌-増毛間、早ければ19年3月末の廃止が決まった石勝線夕張支線の新夕張-夕張間を除き、輸送密度が道内在来線のワースト3となっている。
JR北は、赤字がかさみ「単独では維持困難な路線」を年内にも公表することを既に明らかにしているが、今回の3線区も含まれるのは確実だ。廃止が前提となる3線区以外の維持困難路線では、地元自治体に存続のための費用負担を求める線区もある見込み。輸送密度200人以上2000人未満の線区などが対象になると見られる。
毎日新聞の記事より抜粋