今から35年前の1981年7月31日に旧・ソ連(ロシア)のチェレパノボ(露:Черепаново)でコロナが1分26秒も見られました。シベリア・ノボシビルスクの南にある小さな街で起こった皆既日食です。
この皆既日食は、昨日紹介した羅臼岳皆既日食の1サロス後に当たります。18年と11日と8時間後に同じような皆既帯が見られる周期をサロスと呼びます。帯の長さは地球を半周するほどですが、月の影が猛スピードで地球上を通過するために太陽を隠す月の本影が落ちる皆既日食が平均して2~3分しか見られないのです。サロスNoは145で(20/77)とは、全77回起こる日食の20番目である1981年7月31日を意味します。
東西冷戦下で起こった日食なので、日本からソ連の観測地へ向かった日本人は皆無でした。今夜のブログでは、どこで日本人がこの日食を観測したか記述します。