「東京五輪音頭」は、1964年10月に開催された東京オリンピックのテーマソングである。作詞は宮田隆、作曲は古賀政男。1963年6月23日に楽曲が発表された。
三波春夫盤のレコードが最も枚数が多く販売されたこともあり、現在では元々三波の持ち歌であったと思われているが、楽曲発表の際に歌唱したのは三橋美智也であり、作曲者の古賀自身も三橋が歌うことを想定して作曲した。
作曲者の古賀政男はコロムビア専属であったが、この曲に限って録音権を各レコード会社に開放していた。レコードは三波春夫(テイチク)、橋幸夫(ビクター)、三橋美智也(キング)、坂本九(東芝)、北島三郎・畠山みどり(コロムビア)、大木伸夫・司富子(ポリドール)などの競作で発売されたが、最も売れたのは三波盤で、1964年末までに130万枚を売り上げた。三波サイドが東京オリンピックの年のNHK紅白歌合戦のトリを狙う目的で集中的にプロモーションを行ったことが三波盤のヒットに繋がったという。各社競作で発売されたレコードの累計売上は300万枚に達した。