弘前で現在、漫画「ふらいんぐうぃっち」の作中に登場する場所を巡る「聖地巡礼」が密かな人気を集め、新たな観光客誘致につながろうとしている。弘前が舞台の同漫画は、2012年に「別冊少年マガジン」（講談社）で連載が始まり、既刊の単行コミックは4巻。今年4月からは日本テレビ、青森放送ほかでアニメがスタート。ネットでは「心和む」「癒やされる」といった声が増え、人気が高まっている。
女子高生の木幡真琴が魔女修行のため、横浜から弘前の親戚宅へ引っ越す。作中では弘前の各地がシーンの背景に描かれ、ファンたちの間では原作と実際の写真を比較した画像をネット上にまとめたり、イラストを描いたラッピングカーやバス停などの写真をアップしたりする姿が見られる。
弘前観光コンベンション協会の白戸大吾さんは「聖地巡礼に関する問い合わせが増えている。ツイッターなどのSNSを使い、聖地巡礼目的の観光客が増えていることは実感している。近日中に、現在配布している舞台めぐりマップをアニメのイラストに刷新する予定があり、アニメ化によって増えた舞台も追加していきたい」と意欲を見せる。