青森県弘前市が舞台の漫画「ふらいんぐうぃっち」のTVアニメ化に合わせたコラボレーション企画が、弘前市内で展開されている。さくらまつりの歓迎フラッグやポスターが登場したほか、4月7日と8日にラッピング電車やバスの運行を相次いで開始し、ファンや若い世代の観光客呼び込みを図る。
ふらいんぐうぃっちは同市在住の漫画家石塚千尋さんが「別冊少年マガジン」で連載中の作品で、一人前の魔女を目指し弘前の親戚宅に居候する女子高生が主人公。現在4巻まで刊行されている。アニメは4月10日に日本テレビ系列で、青森では4月16日に放送が始まった。
弘前フィルムコミッション実行委員会は昨年、漫画に登場する場所を紹介するマップを製作。ファンを中心に好評だったことから、アニメ版のイラストを使った取り組みを開始した。
4月8日からは、主人公が沿線の高校に通学している設定の弘南鉄道大鰐線の中央弘前-大鰐間で、アニメのキャラクターを描いたラッピング電車を運行する。弘南バス(弘前市)の市内循環バスでは7日にラッピング仕様が走り始め、12カ所のバス停も4月8日からアニメの絵柄で彩られる。このほか、市の観光ガイドマップや、地元の製菓会社の商品パッケージにも登場する予定。白戸大吾実行委員長は「知名度のあるアニメをきっかけに、弘前を訪れる若い人が増えてくれれば」と期待する。