M90(NGC4569)はおとめ座にある渦巻銀河である。おとめ座銀河団に属している。1781年メシエによって発見された。「星のない星雲。M89より微光」と記した。ジョン・ハーシェルは「かなり大きく中央が明るい。核がある」とした。M89とM90は同じ視野に入る。M90はM89の北40'にあり、両者の間はジグザグの微星でつながるという。
双眼鏡では恒星状にしか見えない。口径5cmの望遠鏡では光のシミにみえ、口径8cmの望遠鏡では米粒状の中心角とそれを取り巻く光芒が見えてくる。口径10cmの望遠鏡では、M89と同一視野に見えM90はかなりつぶれた楕円形、M89は丸い円形に見えて区別できる。口径30cmでは、腕の構造のような暗黒帯が見えてくる。