一戸時計店の左隣の弘前中央食品市場は昭和の雰囲気の市場です。中には小型のねぷたが飾られていました。市場の方の力作です。昭和47年にできたという市場には、八百屋、惣菜屋、食堂、鮮魚店など10軒ほどの店があり、昔から弘前市民の台所として親しまれてきました。
最初に目に入るのは「イガメンチ」という、イカのゲソと野菜を小麦粉で混ぜて揚げたお惣菜。「イカ」がなまって「イガ」になったと言われています。海のない弘前では、かつてイカは貴重品でした。イガメンチは最後に余ったゲソも無駄にしないようにと考えだされた弘前の郷土料理です。
1個70円という安さも人気の秘密です。さらに市場では、その場で選んだ魚やお惣菜で、オリジナルの「丼ぶり」を作ってくれます。青森県産のホタテとマグロ、タコで作った三色丼を堪能できます。