中国女(La Femme Chinoise)は高橋幸宏作曲、クリス・モスデル作詞の楽曲。初収録は1978年にリリースされたイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)のアルバム『イエロー・マジック・オーケストラ』。高橋幸宏が断片的に作曲してきたメロディーに細野晴臣と坂本龍一がアレンジを施した。
この曲の高橋のヴォーカルを聴いて、YMOのメインヴォーカルを高橋にすることにしたといわれる。YMOをインスト・バンドと思っていた細野にとって、以下の理由から、この曲がYMOの中で重要だったとコメントしている。
歌を歌ったことでYMOがヴォーカル・グループとしての可能性が提示された。
曲自体がヨーロッパ的な香りのするもので当時本当のテクノだと思った。
イントロや間奏の「テンテンテンテン…」という箇所は、三本指でしかキーボードを弾けないキーボーディストを想定し、ダサいけどかっこいいというイメージを表現している。具体的にはブライアン・フェリーの弾くキーボードである。高中正義がギターで参加している。元々は坂本が「パンクみたいなディストーションのギター」を注文したが、高中が意味を理解せず、そのまま録音して帰った。