エンケラドゥスは、土星の第2衛星。エンケラドスとも言う。1789年に天文学者ウィリアム・ハーシェルによって発見。1847年にギリシア神話のギガース族の1人エンケラドスにちなみ、息子のジョン・ハーシェルが命名・発表した。エンケラドゥスは土星から24万km離れたところを33時間で公転している。
直径は平均500km、土星の衛星としては6番目に大きい。反射率が極めて高く、太陽系の中で最も白い星。表面は比較的新しい氷で覆われている。
2005年3月、エンケラドゥスに接近したNASA/ESAの無人土星探査機カッシーニが、エンケラドゥスに極めて微量の大気を発見した。大気の成分は水蒸気と見られている。しかしエンケラドゥスは重力が小さく、大気はすぐに宇宙に逃げてしまうため、火山か間欠泉などの大気の安定した供給源があるものとみられる。