

留萌線は道内で乗客が3番目に少なく、この日の朝もJR留萌駅を利用する人は数えるほどだった。JRは同線のうち、特に平日は乗客が40人ほどしかない留萌―増毛間(16.7km)の廃止を先行させる方針だ。だが地域にとって、鉄路は90年を超す歴史を持つ財産であるだけに、留萌管内増毛町の堀雅志町長は「(廃止論が)とうとう来てしまった。住民の利用が少なく廃止検討は仕方ない面があるが、観光には痛手だ」と顔をしかめた。
JRは北海道新聞の取材に対し、「沿線自治体と今後の地域交通のあり方を勉強、検討している」(広報部)として、廃止を検討中であることを認めた。留萌―増毛間にとどまらず、さらに全線廃止となれば、各地で駅が姿を消す。路線バス拡充など代替交通手段の検討が欠かせないが、留萌商工会議所の対馬健一会頭は「観光を考えると鉄道のニーズはまだまだある。何とか存続してほしい」と訴える。