エリス(136199 Eris)は、太陽系外縁天体のサブグループである冥王星型天体。準惑星に分類され、冥王星と同じくらいの大きさと考えられている。
2003年10月21日に撮影された画像に写っているところを、マイケル・ブラウン、チャドウィック・トルヒージョ、デイヴィッド・ラビノウィッツにより2005年1月5日に発見され、同年7月29日に発表された。発見当時は太陽から97天文単位離れたところにあり、黄道面からかなり傾いた楕円軌道を約560年かけて公転している。
エリスの軌道は、離心率がかなり大きい楕円を描く。発見当時は太陽から 97 AUの距離にあったが、近日点は 35 AUと考えられる。冥王星は 29 AUから 49.5 AUの距離を公転する。また他の惑星とは違い軌道傾斜角44°という、かなり傾いた軌道を持つ。この天体は視等級にして19等と、高性能でない望遠鏡でも観測可能な明るさだが、軌道傾斜角が大きいために発見が遅れたと考えられる。太陽系の質量の大部分が黄道面上に見出されるため、探査の目もその方向に向いている。