探査機「ニューホライズンズ」から送られてくる画像の解像度が高くなってきている。5月29日から6月2日の間に約5000万kmの距離から撮影された最新画像には、はっきりとした明暗がとらえられており、冥王星が複雑な世界であることがわかる。
「冥王星の表面が一様ではなくバラエティに富んでいること、北半球にかなり暗い地形が存在していること、最も暗い地形や最も明るい地形は赤道やそのすぐ南に位置していることなどが見て取れますが、詳しいことはまだなぞです」(主任研究員 Alan Sternさん)。
「これまでにも明暗の領域があることはわかっていましたが、最新の画像によって、より複雑で微妙な違いがあることがわかってきました。7月初めには、それらの領域をターゲットにした分光観測データが得られる予定です。表面の特徴が一体何であるのか、何によってそれが引き起こされているのかなどがわかるでしょう」(プロジェクト・サイエンティスト Hal Weaverさん)。
6月初めの時点で、ニューホライズンズは冥王星まで3500万kmまで接近。機器の状態は良好で、衝突要因となりうる未知の衛星や環も見つかっていない。「新たな展望」の本番の幕が開くのは、もうすぐだ。
今日が冥王星探査機ニューホライズンズの冥王星到着日ですが、DATAが転送されて解析されるまで多大な時間が掛かります。2015年6月2日に撮られた映像がNew Horizonsのサイトにupされたのは2015年6月11日になってからです。リアルタイムで冥王星の様子が分からないのが、何とももどかしいところです。本日New HorizonsのサイトにupされたNew Horizonsの位置を以下に転載します。