冥王星の探査機ニューホライズンズは、2015年4月25日から5月1日にかけて残る4つの衛星を撮影した。2013年7月にカロン、2014年7月にヒドラ、2015年1月にはニクスの姿をとらえているが、今回ついに最小の衛星ステュクスとケルベロスも見えてきた。両衛星はニクスやヒドラに比べると明るさが20分の1から30分の1ほどしかない、非常にかすかな天体。
この5月半ばからニューホライズンズは、探査機の行く手を阻むことになるかもしれない新たな衛星や環を探し始める。ミッションメンバーのJohn Spencerさんは、「ニューホライズンズは今、発見の出発点にいます。冥王星接近に伴ってもしこれら5つの衛星以外に天体が観測されれば、それは今まで誰も目にしたことのない新たな世界です」。