高校野球:国士舘や世田谷学園「西東京」へ 校数格差是正
全国高校野球選手権東・西東京大会の地区割りが来夏の第95回記念大会から新しくなる。東西の参加校数差を是正するのが目的で、現在、西東京の中野区(8校)が東東京に、東東京の世田谷区(20校)が西東京に移る。両区とも甲子園出場校が複数あり、勢力図が変わる可能性もある。
東京大会は参加校数の増加に伴い、74年から東西2代表となった。当時は東91校、西82校が参加したが、その後西の学校が増え、96年に世田谷区を西から東へ編入した。
ところが、今度は東が増加。今夏まで、東には練馬、杉並、中野の各区以外の20区と島しょ部の計152校が加盟し、西は練馬、杉並、中野の各区と多摩地区の計121校で、31校もの差があった。
東京都高校野球連盟は格差是正のため、3年前から理事会などで議論を重ねてきた。その結果、多摩地区に接する世田谷区を西に戻し、接していない中野区を東に移すことでまとまった。新しい地区割りでは東が140校、西が133校となり、差は7校に縮まった。都高野連の武井克時理事長は「差を1桁にすることができた。誰が見ても納得できる再編になった」と話す。
世田谷区には今夏東東京大会準優勝の国士舘や日大桜丘、世田谷学園、駒大高の甲子園出場校があり、中野区にも春夏計10回出場の堀越と東亜学園の2校が名を連ねる。強豪同士の新たな顔合わせが実現することになり、代表校の顔ぶれが変わるかどうか注目される。 毎日新聞 2012年12月13日11時24分より抜粋