現在内堀の3/4が埋め立てられていて、石垣に接する部分だけ内堀が残っています。今年のさくらまつり終了後に残りの部分も埋め立てて重機を搬入し、本格的に弘前城天守閣を移転します。埋め立てられた部分は入場可能で、水面からしか見られなかった風景を見ることが出来ます。
弘前公園の桜の管理の特徴は、毎年欠かさず行う剪定と施肥による若返り法にあります。「サクラ切る馬鹿、ウメ切らぬ馬鹿」ということわざのように、本来サクラは切ってはいけないものと考えられていました。
ところが1960年(昭和35年)、樹勢が弱っていたこの樹を園内で初めて強剪定したところ樹勢が回復しました。この樹はリンゴの栽培技術を参考に、園内全てのサクラを剪定するようになった記念すべきサクラなのです。現在サクラの剪定は、施肥とともに寿命を延ばすために欠かせない管理作業の1つとなっています。