中濠周辺は、2014年4月26日夜に撮影しました。
二の丸と三の丸を隔てるのが、この中濠です。中濠には杉の大橋と石橋の2つの橋がかかっています。
また、賀田御門跡の坂を上って物産館前を直進して二の丸に直進して入ることもできますが、藩政時代にはこのルートは存在しませんでした。
三の丸市民広場の近くから眺める杉の大橋。
朱塗りの欄干と黒塗りの橋げたのコントラストが実に美しく、特にさくらまつりの季節には一面を桜に包まれて、まさに絶景となります。
桜が散り始める時期には、濠に桜の花弁が落ち絨毯となり、一層美しい景色となりますので、ぜひ写真撮影をしてください。
杉の大橋は、中濠を隔て二の丸と三の丸に架かる橋です。築城当時、スギ材でつくられた橋であったため、杉の大橋という名が付けられたとされます。
この橋は、戦になると敵の侵入を防ぐため壊される架け橋でした。そのため、壊すにしても焼き払うにしても、柔らかく燃えやすい性質を持ったスギが用いられたと思われます。
1821年(文政4年)、濠の両側が石垣となるとともに、ヒノキ材による架け替えが行われ、欄干と擬宝珠が付け加えられました。
<杉の大橋 看板内容>
南内門外の大橋に当たり、名称は杉材を用いた橋ということから付けられたといわれる。
文政四年(一八二二)に濠の両側が石垣となるとともに、檜材によって掛替えされた際に欄干・擬宝珠がつけられたものである。
架け替え 2010年(平成22年)8月
橋の長さ 25.8メートル
橋の幅 5.8メートル
橋の長さ 25.8メートル
橋の幅 5.8メートル