100以上あるゴアの遺跡でひときわ目立つ建築物が、セ・カテドラル大聖堂とボン・ジェズス教会堂である。
1619年に建立されたセ・カテドラル大聖堂は現存する最大の教会堂で、内部には8つの小聖堂がある。主祭壇は金箔で荘厳な光を放つ。入口にある塔の鐘は毎日午後12時半に鳴る。鐘は合金で出来ているにも関わらず、その澄んだ音色から「黄金の鐘」と名付けられている。
1510年にゴアの地を占領したポルトガル総督アフォンソ・デ・アルブケルケは、キリスト教の守護聖人聖カタリーナに感謝しゴアの守護聖人として定めた。そしてセ・カテドラルがある場所に聖カタリーナの小聖堂を建てたのがこの地の始まりである。教会堂は1514年と1532年に改築され、さらに新しい教会堂として1619年に再建築が行われた。これが今日の姿の原型になっている。