レコードとは音声記録を意味し、主に樹脂などでできた円盤に音楽などの音響情報を刻み込み記録したメディアのこと。音盤などと呼ばれることもある。
音の再生の方法は信号としての振幅の情報の読み取り方と情報の増幅により異なる。針で読み取った振幅の情報を機械的に増幅する蓄音機の時代、電気信号に変えて増幅するレコードプレーヤーの時代、そして針を使わずにレーザーで読み取る時代(レコード末期以降)に大まかに分類することができる。
語源は「記録」という意味の英語"record"である。「記録」の意味と混同されないためや、コンパクトディスクなどデジタルメディアと区別するためにアナログレコード、アナログディスクなどとも呼ぶ。また、SP(SPレコード、SP盤とも。以下同様)、LP、EPと規格で呼んだり、シェラック、バイナル(ビニール)と材料で呼んだり、回転数によって78回転、45回転、33.333…回転、16回転と呼んだり、7インチ・10インチ・12インチと盤の大きさで呼ぶこともある。なお、1950年代以降バイナルがレコードの材料の主力となったが、ボイジャーに搭載されたレコード(銅製)に代表されるように、レコード全てがバイナルというわけではない。