テレビ受像機とは、テレビジョン放送の電波を受信し、映像と音声を表示(視聴)するための受信機。通称テレビ。
放送に合わせてモノクロ、カラー、ハイビジョンなどの種別がある。日本では「テレビジョン受信機」として家庭用品品質表示法の適用対象となっており、電気機械器具品質表示規程に定めがある。
1953年1月にシャープから国産第1号の白黒テレビが発売される(サイズは14インチ、価格は175,000円)。 同年2月にNHKが本放送を開始。発売当初は高価だったことから購入者は富裕層などに限られていたが、1959年の皇太子明仁親王成婚パレードを機に普及が進んだ。1950年代後半には白黒テレビは電気洗濯機や電気冷蔵庫などとともに「三種の神器」の一つに数えられるようになった。
1960年7月、東芝から国産初のカラーテレビが発売される(サイズは17インチ、価格は42万円)。カラーテレビは1964年の東京オリンピックを契機に各メーカーが宣伝に力を入れはじめ、1960年代後半にはカラー放送が大幅に増えたことによって普及が進んだ(カラーテレビはクーラーや自動車などとともに「新・三種の神器」(3C)の一つに数えられるようになった)。1973年にはカラーテレビの普及率が白黒テレビを上回っている。
放送時術の進化に合わせて、1978年頃からは音声多重放送対応テレビ、1990年代になるとハイビジョン放送対応テレビ、2003年6月には地上デジタルテレビ放送対応テレビがそれぞれ発売された。約半世紀にわたってブラウン管テレビが大多数を占めたが、21世紀になって薄型テレビ(液晶テレビ・プラズマテレビ等)が主流になった。