東レ株式会社は、合成繊維・合成樹脂を始めとする化学製品や情報関連素材を取り扱う大手化学企業である。コーポレート・スローガンは、「Innovation by Chemistry」(化学による革新と創造)。社名にあるレは化学繊維のレーヨンを意味する(旧:東洋レーヨン)が、同社は現在レーヨンの生産は行っていない。
化学繊維は海外では既に19世紀より実用化されており、日本でも1918年(大正7年)に秦逸三らの手により帝国人造絹糸(現・帝人)が誕生していた。そうした時代の到来に対応すべく、三井物産の出資により東洋レーヨンとして、1926年(大正15年)に創業した。滋賀県大津市に滋賀事業場を開設し、生産を開始する。
1964年(昭和39年)には、絹に似せたポリエステル繊維で作られた、日本初の丸洗い可能な着物「シルック」を開発。同じくしてアクリル繊維の「トレロン」も開発する。トレロンは、当時セーターなどのニットウェアを洗濯機などで洗うと、縮んで着られなくなってしまうという不安を解消することに成功した。
ちなみに1961/冷蔵庫NR100D型/CCシリーズの冷蔵庫/松下電器産業のCMは、杉山登志が手掛けた初のCMだった。 ~ACC 50周年企画DVDシリーズ~ CMにチャンネルをあわせた日 杉山登志TVCM作品集 にもその様子が収録してある。