薬師丸 ひろ子(1964年6月9日 - )は、東京都港区北青山出身の女優、歌手。都立八潮高等学校、玉川大学文学部英米文学科卒業。
偶然、薬師丸の写真を撮った人が、本人には内緒で角川映画『野性の証明』長井頼子役オーディション(1978年2月)に応募していた。頼子役の8歳という設定に対し薬師丸は既に13歳、想定される身長よりも高かった。さらに、演技経験もなかったので、必ず落選すると本人は信じていた。しかし、条件に合致した候補者と接戦になったものの、薬師丸の将来性を見抜いた審査員の角川春樹が強く推したことで合格してしまう。決め手となったのは、非常に印象的な目だったと角川は結果発表時に述べている。『野性の証明』は角川映画として初めて邦画年間興行ランキング1位(1978年)になった映画であると同時に、映画史には「薬師丸ひろ子のデビュー作」として記録されている。
薬師丸は引退も考えていたが、角川春樹事務所はTBS系の単発ドラマ『装いの街』や実相寺昭雄が監督した資生堂のコマーシャル「色」、雑誌『バラエティ』での写真モデルの仕事を入れることで薬師丸が芸能界から引退する逃げ道を無くした。