縁日とは、神仏との有縁の日のことで、神仏の降誕・示現・誓願などのゆかりのある日を選んで、祭祀や供養が行われる日。この日に参詣すると、普段以上の御利益があると信じられた。特に年の最初の縁日を初○○(初天神、初観音、初不動など。干支を縁日とする場合は初午、初巳など)と称し、年の最後の縁日を納めの○○または終い(しまい)○○と称される。
近代以降では、神社仏閣などで行われる祭りの日の意味で理解するものも多いが、本来的には上記のご縁がある日のことである。明治期には(芸能の種類が少ない中で)縁日欄が新聞に載り、寄席欄と共に多くの読者に楽しみにされる情報であった。個人的には、この年末年始の時期も縁日に入れて良いと思う。
屋台。縁日の風物詩の出店として伝統的にみられるもの。盆踊りの出店とほぼ同じ。たこ焼き、焼きそば、磯辺焼きなど日常見かける屋台も並ぶ。これらは子供はもとより、童心に帰った大人・青年らの関心も集める。これらの一部は、冬季の縁日には出店しない。夏を中心に、4月~10月頃のみ出店する。こうした屋台で見られる商品は、原価の数十~数百倍で販売されていることが多い。