稚内牛乳は北海道稚内市で、稚内農業協同組合、北宗谷農業協同組合沼川支部が生産する牛乳である。
稚内牛乳は、稚内市内の酪農家が生産した生乳を100%使用し、ホモジナイズド処理(脂肪球を均質化する処理)を行わず、65℃30分の低温殺菌で処理した、高付加価値牛乳である。牛乳の処理はすべて稚内副港市場の店舗で行っており、ガラス越しに製造機器や製造の様子を見ることができる。
稚内市では酪農が盛んであったが、すべてバターや脱脂粉乳などの加工乳として処理されていたため、地元の牛乳を飲むことが出来なかった稚内市民に、牛乳本来の味を味わってもらうため、稚内牛乳ではノンホモジナイズ(牛乳に含まる脂肪球を均質化しない処理)・低温殺菌で処理を行い、生乳の風味と甘みを残すピュアな味わいの牛乳になっている。
稚内牛乳は、牛乳として飲まれるだけでなく、ソフトクリーム、アイスクリーム、菓子類などの加工食品にも用いられている。