THE MAKING(6)鉛筆のできるまで シリーズ「ザ・メイキング」。身近な製品がどのような技術を使ってつくられていくのかを追い、モノの成り立ちと科学技術の関わりを伝えます。今回のテーマは鉛筆。芯と軸を作る工程を追う。鉛筆の芯は黒鉛と粘土からできている。黒鉛と粘土をよく混ぜたものに圧力をかけ、水鉄砲のように押し出して細い芯にする。高温(1100度)で焼き固め、油につけることで強くてなめらかな芯になる。鉛筆の軸はインセンスシダーと呼ばれるヒノキ科の木からできている。一枚の板に9本の溝を彫り、そこに芯を入れる。その板に上板をかぶせて切り離せば鉛筆の出来上がり。
No.66 ちびた鉛筆