コ字金具 二重折釘二重折釘(にじゅうおれくぎ)は、床の間の天井廻縁下端に掛軸や掛物を掛けるために打つ頭を二重に折り曲げた釘のこと。
戦国時代の床の間の内壁は、襖のように下地枠を壁の大きさに合わせて作り、骨を組み、下張り、中張りをし、袋張りをして鳥の子紙などで上張りをし、周囲を黑塗にした押縁で押えた「張壁」で、釘を打つことができないため、台輪(だいわ)の下部に垂直に二重折釘を打っていたため、張付壁の床の間などには竹釘は打たず、天井廻縁下端に二重折釘を打ちます。板に打つ釘か、ネジで回して固定する二重折釘があります。
No.40 おれたクギ