鳴門巻きは、魚肉のすり身を使用し、断面に渦巻状の模様があるかまぼこの一種。なると巻きとも書く。略称はなると、ナルト。鳴門海峡の渦潮にちなんで名付けられたといわれている
白色と、食用色素で赤く着色した二色のすり身を用いて作られた細長い円筒形の魚肉練り製品。周りが巻き簾で押したようにギザギザになっているものが多い。現在では、初めから輪切りにすると歯車様になる形状に充填製造されている。一般的なかまぼこに比べてつなぎが多めであるため魚肉の風味は少なく、やや粉っぽい食味である。このため生で食されることはほとんどなく、もっぱら調理の素材として用いられる。ナルトは、静岡県焼津市で消費量の9割を生産している。