五百円紙幣は、日本銀行券のひとつ。B券とC券の2種類があり、肖像はどちらも岩倉具視。1994年(平成6年)に支払いが停止され、以後は1982年(昭和57年)に登場した五百円硬貨がその替わりを担っている。それでも五百円紙幣の日本国内での潜在的市場残存数は2007年の時点で約2億2千万枚で、現行紙幣のD二千円券の流通数約1億5千万枚よりも多かった。
C券表面の岩倉具視、裏面の富士山、ともに原画像はB号券と同じものを使っているため、全体的なデザインはよく似ているが、印刷はより精緻になっている。透かしは桜花と波線で、その部分には印刷がされていないためこれを容易に確認できる。1982年(昭和57年)に五百円硬貨が発行された後も1985年(昭和60年)までC五百円券の製造は続けられ、1994年(平成6年)まで日本銀行から払い出しされていた。