イータカリーナ星雲の一部は、鍵穴星雲として知られている。この名前は、19世紀にジョン・ハーシェルによって付けられた。鍵穴星雲は、冷たい塵から構成される分子雲であり、明るく熱いフィラメント、蛍光を発するガス等も含まれ、より明るい星雲を背景に浮かび上がっている。この鍵穴星雲の直径は、約7光年ほどである。
上と右の画像は、ハッブル宇宙望遠鏡が1999年4月に撮影した4回の異なる観測から合成されたもの。撮影には広視野惑星カメラ2が用いられ、6種類のカラーフィルターが使用された。鍵穴星雲の左上にある小さな星雲は、"神の指"と呼ばれている。