シルバーウィークとは、日本の秋の休日が多い期間のこと。ゴールデンウィークに対する言葉。
ハッピーマンデー制度により敬老の日が9月第3月曜日となった。1985年12月27日には祝日法に「祝日と祝日に挟まれた平日を休日にする」という改正がなされた。そのため、秋分の日が9月21日・22日・23日のいずれかで、かつ水曜日だった場合、その2日前が必ず9月第3月曜日なので敬老の日となり、その両日に挟まれた火曜日が国民の休日となる。この結果、日曜 - 水曜日が4連休、土曜日を休日として扱うと5連休となる。秋分の日は9月24日になる可能性もあるが、この日が水曜となった場合の第3月曜は22日ではなく15日なので4連休にはならない。
この時期を「シルバーウィーク」と呼称するのは「ゴールデンウィーク」に類似する要素があることとされ、2000年代中盤でもその動きがあった。2008年11月、三菱電機ビルテクノサービスが「2009年カレンダーについての調査」を同社公式ウェブサイトで行い、その中で「2009年9月の連休に名前をつけるとすれば?」という設問があり、「シルバーウィーク」が1位となった。この結果がテレビやインターネットなどで報道され、国内外ツアーを企画する旅行代理店などがこの言葉を使い始め一気に定着した。
NHKや一部の民放、新聞などは「ゴールデンウィーク」については、言葉が映画業界用語だったことから、業界の宣伝になることや年配者に分かりづらいという理由などで、単なる「(春の)大型連休」という表現で統一している。この「シルバーウィーク」についても同様に、「(秋の)大型連休」への表現差し替えが行われている。
2004年5月5日放送分のフジテレビ系列『トリビアの泉 ~素晴らしきムダ知識~』では、「2009年は秋にもゴールデンウィークがある」とのトリビアが紹介されていた。その際、司会の八嶋智人は「5年先のことのため、それまでに祝日法が改正されたり地球の動きが変化し『秋分の日』がずれた場合暦は変わるが、今まで計算が狂ったことは1度もないので、祝日法が改正されなければ、2009年9月にはゴールデンウィークがくる」と説明していた。
現行の祝日法の規定が変わらないと仮定した場合に、2099年までに該当するのは
9月19 - 23日のパターン 2009年、2015年、2026年、2037年、2043年、2054年、2065年、2071年、2099年
9月18 - 22日のパターン 2032年、2049年、2060年、2077年、2088年、2094年
の各年であると予測される。なお、秋分の日の日付(秋分日)は国立天文台による天文観測に依存するため、前年2月1日の官報で発表されて初めて正式な日付となる。
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シルバーウィーク
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