イータカリーナ星雲(ηカリーナ星雲 NGC 3372)は、いくつかの散開星団に囲まれた大きく明るい星雲である。りゅうこつ座イータ星とHD 93129Aという、銀河系で最大級の重さと光度を持つ恒星の2つがこの星雲の中にある。地球からは、6500光年から1万光年離れていると推定されている。イータカリーナ星雲は、りゅうこつ座の中に見え、いて・りゅうこつ腕の中に位置する。この星雲には、いくつかのO型星が含まれる。
空に見える散光星雲としては最も大きいものの1つである。有名なオリオン星雲よりも4倍も大きく明るいが、南半球の高緯度地方でしか見られないため、それほど知られていない。1751年から1752年に喜望峰でニコラ・ルイ・ド・ラカーユによって発見された。
大きな明るい星雲の中、りゅうこつ座イータ星のすぐ周囲に より小さな星雲があり、人形星雲として知られている。これは、1841年にりゅうこつ座イータ星が大きなアウトバーストを起こしてできたものだと考えられている。これにより、りゅうこつ座イータ星は、一時的に全天で2番目に明るい恒星となった。