タイガーラグは全国的に使用されている応援歌とは言い難い曲ですが、秋田県の高校野球応援においては圧倒的な知名度を誇る「ご当地ソング」です。味方の得点直後のチャンステーマとして使用され、イケイケドンドンのお祭りムードをいっそう加熱させるのに一役買っています。ご当地ソングですから、攻撃のたびに両校が同じ曲の応援合戦になります。
元々はジャズのスタンダード・ナンバーで、1917年にオリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンドによって最初に録音され、著作権登録された曲。ジャズの楽曲でも、最も多くの録音を生み出した曲の一つです。
アメリカ合衆国各地には、タイガー(トラ)をマスコットにしているスポーツ・チームがあり、その中には「タイガー・ラグ」を応援歌にしているところがあります。デトロイト・タイガースのホーム・ゲームでは、ディキシーランド・ジャズのバンドがしばしばこの曲を演奏してきました。1934年のワールドシリーズや1935年のワールドシリーズにタイガースが進出した際には、この曲の人気は特に高かったそうです。