サンゴのほとんどが無性生殖によって増殖して巨大な群体を形成する。単体であるものもわずかにある。また群体の一部が、たとえば枝が折れるような具合に、一部が外れて、海水の流れによって移動し、新しい場所に根付くことで増殖することも知られている。有性生殖は、石サンゴ類では個々の虫が卵や精子を放出することで行なわれる。1年のある時期に同調的に行なわれることが多い。
造礁サンゴはすべて刺胞動物なので、基本的には共通の性質が多くある。 サンゴの体はポリプといわれ、イソギンチャクを簡単にしたような姿をしている。イシサンゴ類では、触手は口の周囲にならぶ。触手ははじめ八本あり、成長に連れて倍増する。体は円筒形をしている。体内には体を仕切るように放射状に隔膜が入り込んでいる。隔膜の数は始めからある一次隔膜が八枚、その隙間に二次隔膜がはいる。このような構造は、骨格にも隔壁の形で反映される。