冷やし中華・冷し中華とは、冷やした中華麺を使った日本の料理。野菜、叉焼かハム、錦糸卵などの色とりどりの具材を麺にのせて、冷たいかけ汁を掛けて食べる、夏の麺料理として日本各地で食べられている。北海道や近畿地方ではそれぞれ「冷やしラーメン」「冷麺」の呼称で親しまれている。
茹でてから冷水で冷やしシメた中華麺を、やや深めの皿に盛ってから、その上に細切りのハムか叉焼、錦糸卵、キュウリやトマトなどの具をそれぞれ互いに混ざることのないように彩り良く盛り付け、醤油と酢tとゴマだれをベースにした冷たいかけ汁をかけて食べる。肉類は様々で細く裂いた蒸し鶏を使用したり、地域によって、また作り手によって違いがある。練りからしを添えて食べるのが定番。細切り紅ショウガも利用される。夏バテなどを催させる日本の厳しい夏の間、そのさっぱりした食感と様々な具を使用する事から、家庭食・外食を問わず、特に夏に食される事が多く、夏の風物詩であり季語にもなる。多くの中華料理店では、秋から春にかけてはメニューに置かず、夏の訪れと共にメニューに追加すると「冷し中華始めました」という貼紙を店に貼り告知する。