$ 0 0 パナソニックねぶた会・ねぶた師 北村 蓮明昔、仲間と十和田山へ働きに行った八ノ太郎は平等分配の掟を破り、捕えたイワナを一人で全部食べてしまった。急にのどが渇き、三十三昼夜にわたって川の水を飲み続け、とうとう大蛇になってしまった。そして大きな湖を造って住みつき、十和田湖の主となった。永い年月が過ぎ、南祖坊という僧が十和田湖を通りかかった。熊野権現に「履いている鉄のわらじが切れた所を永住の地にせよ」と告げられてきた南祖坊は、十和田湖で緒が切れたので、ここに定住しようとして、湖水の主 八ノ太郎と争いになった。 南祖坊の唱える法華経一千巻の文字が利剣となり、八ノ太郎はついに敗れて、秋田の湖に逃げて行ってしまった。今度は八郎潟の主となった。青森パナソニックねぶた会十和田湖伝説「八ノ太郎と南祖坊」・鏡絵十和田湖伝説「八ノ太郎と南祖坊」・送り絵囃し方・太鼓写真・記事の無断使用不可