

丑寅櫓とは、弘前城二の丸の北東を守る櫓。南東には辰巳櫓、南西には未申櫓が城郭に取りつく敵への攻撃や物見のために造られました。防弾・防火のために土蔵造りで、銅版葺となっています。
軒下や出格子の木部は素木のままで飾り気がありませんが、独特の美しさを見せてくれます。櫓の方角は12支を示したもので、丑寅は北東に当たります。
二の丸と三の丸を結ぶ土橋から見た様子が、この櫓の最も美しい姿ではないでしょうか。中濠の水面と春に咲くソメイヨシノが、丑寅櫓を飾り立てます。

管理者に無断での使用・複製・転載・流用禁止