

公園緑地課の山崎貴穂さんは「(頭飾りは)40年くらい前から始まったのでは」と話す。当時はシンプルな「王冠」という頭飾りをメーンに作っており、代々受け継がれていたという。
山崎さんは2010年に同園にある下乗橋の擬宝珠(ぎぼし)が昔は干支を象った物だったと知り、頭飾りも干支で作れないかと提案した。「冬の弘前公園を少しでも楽しんでもらいたかった」と振り返る。
以来、毎年その年のえとを中心にさまざまな頭飾りを、山崎さんを中心に同課の職員たちが製作している。「1つの雪つりには半日かかり、頭飾りは枝に結びつける縄を使っているため、その場で作っていく」と山崎さん。テーマは特になく、それぞれ職員たちが作った物を飾り付けていくという。「クオリティーにばらつきがあるかもしれない」とほほ笑む。
