


津軽半島の北部には、日本海と潮が交わっている汽水湖の十三湖があります。非常に遠浅の湖で、シジミが生育しやすい環境にあります。地元の漁師さんが、重そうな鉄でできた鋤簾(じょれん)を持って湖底から汲み上げた小粒のシジミ貝を落としながら大粒のシジミ貝を選別して水揚げします。鋤簾とは、箱型の仕掛けで貝を入れて振るいにかけて大粒の貝だけを収穫する漁具です。
一昼夜かけて砂抜きをしてから市場に回されます。シジミ貝の取引もセリで取引されています。大粒のシジミ貝は数が少なく高価なので、大粒のしじみラーメンも値段が高くなってしまいます。
それでもシジミ貝の出汁が良く採れた味は優しく、まろやかで上品な味わいがありました。帰省のお土産に親が一箱しじみラーメンを買ってくれたので、今度の休みにでも作ろうと思います。
