「ハウンド・ドッグ」(原題:"Hound Dog")は、1956年にエルヴィス・プレスリーが発表したシングル。シングルの別面は「冷たくしないで (Don't Be Cruel)」だった。ビルボード誌では、1956年8月18日に、ビルボード誌チャート11週連続という驚異的な記録を出し、この年の年間ランキングで第1位となった。
原曲は、ビッグ・ママ・ソーントンが歌ったブルース。"Hound Dog"は、俗語で「口だけは達者な奴」「女たらし」の意。"rabbit"は「女」を表す。
元々は女性歌手によるもので、当初エルヴィスは録音することを嫌がっていたが、フレディ・ベル&ベルボーイズのラスベガス公演に行ったエルヴィスが、ナンセンスな替え歌にしていたのを観て、そこからさらに歌詞を少し変えて録音した。 このことについて、後にエルヴィスは「もう一つ言葉を変えていたら、きっと君達大金持ちだったのにね」と語ったという。
「ハウンド・ドッグ」と「冷たくしないで」はどちらも大ヒットしたためA面、B面の区別はない。よって、ダブルA面での初のナンバー1ヒットとなった。