One on One:ワン・オン・ワン(1983年、全米第7位)
人気絶頂期のこの頃のホール&オーツの曲はサラ・アレンやジャナ・アレンとの共作が多いのですが、この曲のクレジットはダリルホール1人の名前となっています。ダリルの自信作といったところなのでしょう。ダリルはこの曲について次のように答えています。
この曲は"僕がたくさんの曲を作ってきた"っていうことを表しているんだ。このアイデアはいろんな場所を旅してきたけれど、僕の心は1か所に留まっていたいと思っているんだ。でも1か所に留まっていたいんだけど、どこか他の場所にも行ってみたくなるんだよ。(Mix Magazine Interview)
僕はずっと旅してきて、仮の生活を送ってきたんだ。どこにでもいけるけど、どこにもいない自分。家庭生活、"ホーム"ってどんなものなのか、アーチストにとってはとても意味を持つことなんだ。この曲はそんなことを表現したものなんだよ。(October 16, 2009, issue of Entertainment Weekly.)
特別な曲が出てくる時はいつも瞬時に気づいていたよ。キーボードのところに座ると、T-ボーン(ウォルク)と僕がこのアイデアを思いついたんだ。あのイカしたベースラインと僕の八分音符で刻むコードがピッタリと合ったんだ。歌詞にしても、自分でいいものが書けたと思っている。(The Essential 日本盤ライナーノーツ)