エルタ・アレは、エチオピア北東部・ダナキル砂漠内にある活火山で標高613m。Erta Aleとは、現地に住む遊牧民族・アファール族の言葉で「煙の山」と言う。山頂に2つの火口があり、そのうち1つは世界的にも数少ない恒常的な溶岩湖がある。活動中の溶岩湖としては最も古く、地表にある火山の中では最も低い。エチオピア国内で最も活発な火山で、現在も活発である。
溶岩湖の黒い表面はある程度の硬さがあるため、物を落とした時に表面で燃えるのか中へ沈むのか以前から議論があった。そこで2002年に30kgほどの生ゴミを投げる実験が行われた。溶岩の表面を貫通した後は激しい波のようにうねり始め、溶岩の動きを誘導する形となった。人が落下したら助かる見込みはない。