ピラフは炒めた米を様々な具とともに出汁で炊いた料理。トルコ料理が有名だが、インドから中近東を経て、南欧ギリシャにまで幅広く見られる米料理である。
ピラフの語源となったピラヴはトルコでは一般的な料理であり、主に付合せとして食べられる。米のみのものや、様々な具材を炊込んだものがあり、入れた具材の名前を冠して「○○ピラヴ」と称される。トルコではジャポニカ米、インディカ米、蒸した小麦を乾燥させて砕いたブルグールの3つがピラフに使われている。
海外では粘り気の少ない長粒種の米が多く使用され、日本の炊き込みご飯より固めでパラッとした出来上がりになる。日本でも洋食として普及し、喫茶店やレストランの定番メニューであり、冷凍食品としても販売されている。本来は米を炒めて炊く料理で、炊いた白飯を炒める炒飯や焼き飯と異なるが、日本ではインディカ米が一般的ではないことや、日本人の好みに合わせてアレンジされ、炊いた白飯を炒めた焼き飯が「ピラフ」とされていることが非常に多い。