第95回全国高校野球選手権1回戦
弘前学院聖愛6―0玉野光南
2013年8月11日 甲子園
投打ががっちりかみ合った。創部13年目で悲願の甲子園初出場を果たした弘前学院聖愛。原田監督が「リンゴっ子」と呼ぶナインは初めての大舞台で堂々とプレー。快勝で初白星をつかみ取った。
主将で3番の一戸のソロ本塁打など10安打で6点を奪い、投げては先発のエース小野が4安打完封。右横手から両コーナーと緩急を使った投球で玉野光南打線をほんろう。ピンチらしいピンチもないまま9回を投げ切った。
原田監督は「ゲーム中はやるべきことに集中していたので勝った実感がない」といいながら「打つべき人が打ち、投げるべき人が投げる。選手たちがしっかり役割を果たし、自分たちの野球ができたことがこういう結果につながった」と満足そうに振り返った。
1999年以降の青森代表は2010年の八戸工大一を除き、八戸学院光星(光星学院から校名変更)と青森山田の2強に独占されてきたが、準々決勝で、八戸学院光星、準決勝で青森山田を破った実力は本物だ。
ソロ本塁打を含め2安打2打点と活躍した一戸主将は「正直入るとは思わなかったので驚いた」と照れながらも、チームをまとめることに関しては「学年の垣根がなく、みんな仲がいいにで難しくなかった」と言い切った。2回戦は沖縄尚学と対戦する2回戦へ向け「一戦一戦、目の前のことに集中していきたい」と一戸主将。「リンゴっ子」たちの夏はまだ終わらない。