東奥義塾の創立記念日は6月28日です。寛政8年(1796)の当日、稽古館という学校が作られました。
稽古館は、江戸時代、弘前にあった弘前藩(津軽藩)という藩が作った学校で、弘前藩の「藩校」でした。
稽古館が作られる前は、藩の人たちは決められた日などに家老の家や学者の家などに集まって学者から勉強を習っていました。
9代目の藩主津軽寧親の代に、江戸の昌平坂学問所で学んできた津軽永孚という人を中心に、藩校を作ろうという動きが本格的になりました。
この学校では、弘前の武士の子どもたちがさまざまな学問を学びました。彼らは成長してから藩の仕事をしていくときに、この学問を役立てていくことになります。
藩校は明治5年(1872)年の廃藩置県で廃止されますが、最後の弘前藩主であった津軽承昭の援助を受け、東奥義塾として生まれ変わりました。
東奥義塾は江戸時代からの古い歴史を持った、日本でも有数の学校なのです。
2022年6月28日には、東奥義塾創立150年を迎えます。東奥義塾もなかを始めとした卒業生による様々な記念行事や式典が開催されます。