M110 (NGC205) は、アンドロメダ座に位置する楕円銀河である。アンドロメダ銀河 (M31) の2番目に大きな伴銀河で、局部銀河群に属する。1773年にシャルル・メシエが発見した。
距離はおよそ230万光年で、質量は銀河系よりは小さいと考えられている。望遠鏡ではM31の中心から北西に45'ほど離れた位置に見える。
なおメシエカタログは当初M109までで終わっており、この星雲はメシエの生前にはカタログに登録されていない。しかし彼の残したM31のスケッチの中にM32とともに描き込まれていたため、1968年にM110と呼ぶことがジョーンズにより提案されたものである。研究者の中にはこれを認めず、NGC205という呼称を用いるべきであるとする者もいる。
口径5cmの望遠鏡で注意深くみると見える。口径10cmの望遠鏡ではっきりと見えてくる。口径20cmで見ても口径10cmで見たのとあまり変わらない。