2017年8月に閉店した弘前市元寺町の津軽塗製造・販売店「田中屋」跡地で進められている、新たな津軽塗製品販売店の開設計画について運営する同市の津軽漆器(福士悟代表取締役)は、2020年2月19日に現建物の維持活用を断念し解体することを発表した。
内部、外部とも老朽化が著しく、建物の安全性や適合基準を満たすことができないと判断したため。同社では旧店舗の意匠をできる限り引き継ぐ形での新築を目指す計画に変更する意向。
2020年4月中旬、一番町角「旧・田中屋」の解体工事はほぼ終わり、街の風景が変わりました。周囲は更地になってしまい、何とも物悲しい雰囲気が伝わってきます。
ちょうど数年前にこの付近でねぷたを撮影していた頃は、田中屋のトイレで用を足すことができました。他の建物にはない白塗りの壁に黒のフォルムが印象的な建物でした。
黒い木材にツガルヌリと彫られたものは、旧弘前市役所の建物で使われていた木材を再利用したもの。あの印象的な看板も見られません。右の写真は、2009年10月4日の午前10時過ぎに撮ったものです。