さらに正確に考えると、4年に1回2月29日を入れたら地球は約45分だけ公転し過ぎてしまうことになります。このずれは1世紀(100年)経つと18時間45分ほどになるので、今度は1世紀ごとに1日減らす(うるう年にしない)ことが必要になります。
さらにこの100年ごとの調整をしてゆくと、今度は400年ごとに23時間ほど遅れてしまうので、再び1日増やす(うるう年にする)・・・という調整をします。これでも完全ではないのですが、この先は何千年ごとに1日・・・ということになるので、現在の暦のルールではそこまで考えないことにしています。
現在、うるう日は「4で割れる年はうるう日を付け足す。でも100で割れる年はうるう日を付け足さない。でも400で割れる年はうるう日を付け足す。」という、大変ややこしいルールが決められています。
例えば、
1900年・・・・・・・・・・・・うるう年ではない(パリ)。
1904〜1996年・・・・・4年ごとにうるう年(1904年はセントルイス、1996アトランタ)。
2000年・・・・・・・・・・・・うるう年(シドニー)。
2004年〜2096年・・・4年ごとにうるう年(2004年はアテネ)。
2100年・・・・・・・・・・・・うるう年ではない。
という具合です(括弧の中はオリンピック開催都市)。このおかげで私たちは、数十世紀続いても季節のずれが1日以内に収まる正確なカレンダーを使い続けることができるのです。
おもしろ!ふしぎ?実験隊より抜粋