1日は、地球が自ら1回転する「自転」という動きが決めています。24時間経つと昼と夜とが1回ずつ過ぎて、何百年経ってもほとんどずれません。一方、地球は太陽の周りを1周する「公転」もしています。この動きは春夏秋冬を作り出し、1年という時間の単位になります。
1日が365回繰り返したとき、それを1年と言い表すことは、24×365時間で地球が太陽をほぼ1回公転するのです。
ところが正確に観測してみると、地球が完全にもとの位置に戻るためには24時間×365回では少し足りません。実はあと5時間48分45秒ほど時間が必要なのです。このずれは1日(24時間)には足りないため、私たちの生活の中では取りあえず無視するしかありません。
でも4年も経つと積もり積もって約23時間15分、およそ1日ぶんずれていることになります。1日くらい大したことないのでは?と思わないでください。約500年の間になんと4ヶ月分ほどずれることになり、もう季節がごっそり変わってしまいます。カレンダーでは元旦なのに、まだ残暑が厳しいといったおかしな事になるのです。一人の人生だけなら気にならなくても、何百年、何千年の歴史を研究したり、物理学・天文学で正確に時間を研究するときは都合が悪くなりますね。
そこで、「4年ごとに1日増やせばいいだろう」と考えることにしました。こうすれば4年前の地球の場所近くにもどることになって、10年、20年と経過しても、地球の公転によるずれをかなり減らせます。
おもしろ!ふしぎ?実験隊より抜粋