サルヴァドール(Salvador)は、ブラジル北東部の大西洋岸にある港湾都市。同国バイーア州の州都である。なお一般的には、サルヴァドールよりもバイーア(Bahia)と呼ばれる方が多い。 大西洋に面し、「諸聖人の湾」を取り囲む半島に位置している。
2002年の人口は約254万人、ベロオリゾンテを抜いて現在ブラジルで三番目に大きな都市となっていた。2016年7月1日での市域人口は約294万人でサンパウロ、リオデジャネイロ、ブラジリアに次ぐ同国第4位の人口規模を有している。
サルヴァドールの正式名称はサン・サウヴァドール・ダ・バイーア・ジ(デ)・トードス・オス・サントスで、「諸聖人の湾の、聖なる救世主」という意味である。諸聖人の日(万聖節)に発見されたことから、そう名付けられた。サルヴァドール自体はポルトガル語で救世主(=キリスト)を意味する。
音楽的にはサンバは、サルヴァドールが発祥の地ともいわれる。またブラジルを代表する偉大な作曲家ドリヴァル・カイーミやガル・コスタ、グラミー賞を受賞したジルベルト・ジルといった、 MPB(現代ブラジルポピュラー音楽)のミュージシャンや歌手などスターなど、多くの著名なブラジル人の出身地としても知られる。