『海底超特急 マリンエクスプレス』は、手塚治虫原作のテレビスペシャルアニメ。ただし、オンエア上のタイトルでは「マリン・エクスプレス」と表記されており、放送当時「マリン・エクスプレス」という表記が多くなされていた。
1979年8月26日の『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』内で放送された。24時間テレビアニメスペシャルの第2弾。
スター・システムがとられており、アトムやブラック・ジャック、サファイアやシャラクといった手塚作品のオールスターキャストが登場することで話題となった作品である。ただし、アトムや御茶ノ水博士など、一部のキャラクターは名前が変更されている。
舞台である海底の透明感を出すために、通常はポスターカラーで描かれる背景を海の透明感を出したいという手塚の希望で水彩画で描いているが制作に携わった清水義裕によると手塚の要請で漫画部のスタッフが駆り出され漫画制作の傍に背景を制作した為、仕事量の増加からスタッフからの不満の声が多かったとのこと。
手塚治虫のイースター島への旅行から持ち上がった企画であり、当初はマリンエクスプレスよりも後半のムー帝国での冒険が中心の作品になるはずだった。しかし手塚の手がけた絵コンテは放送時間を大幅に上回る2時間10分の分量となってしまい、後半のシーンを中心に大幅なカットがなされたため、海底列車内でのサスペンスを前面に押し出した内容となった。
エンディングクレジットは、「下から上に流れる」のではなく「上から下に流れていく」タイプとなっている。